子育てをする男性(メンズ)=イクメン。厚生労働省が、男性の子育て参加や育児休業取得の促進等を目的として「イクメンプロジェクト」を2010年に始動し、早くも10年が経ちました。この言葉はすっかりおなじみとなりましたが、この10年余りでどのように育児や夫婦の在り方が変化したのでしょうか?今回は、そんな「イクメン」について調べてみました。
 
 

どんな人が「イクメン」?

・子どものおむつを一人で替えられる
・家族のご飯を作る、子供に食べさせる
・家事や子どもの遊び相手

 
女性目線で多くあるのは、授乳以外の”母親でなくてもできること”全般を行える人が「イクメン」という母親目線は多いようです。一人で子供の面倒を半日~1日見ることができて、それを「育児を手伝う」という意識ではなく親として当たり前にやるべきであり、同等に行う事ができなければ積極的にサポートすることを求められます。また、女性と同じように自分の時間を犠牲にして子育てをすること・育児休暇をとることにためらいがないことも理想です。
 
 

父親も子育て参加が当たり前?

株式会社ナスタが、働くパパ1000人を対象に実施した「育児に関する意識調査」では、90.6%の人が、父親も子育てに参加することが当たり前だと思うと答えました。(「当たり前だと思う」は「とてもそう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計)しかし、回答者の65.3%が「勤め先に男性社員の育児休暇制度がある」にもかかわらず、「88.7%が育児休暇を取得したことがない」と回答しました。このことから、夫婦共働きが増えている一方、家事・育児に関してはまだ女性が主体となっていることがわかります。
 
 

働くパパが普段よく参加している育児トップ3

1位:「子供の遊び相手」69.9%
2位:「子供のお風呂」68.9%
3位:「子供とお出かけ・お散歩」60.2%

※2位の「子供のお風呂」は、中でも保育園入園前の乳児を子育て中のパパたちの8割が参加していることがわかりました。
 
 

イクメン普及で変わった社会の目

「イクメン」という概念が普及したおかげで、育児の為に会社を休むことをポジティブに見てもらえるようになりました。一昔前には、男は家族のために限界まで外で働くことをよしとされてきました。しかし、現在では家族や自分の幸せのために外と家とのバランスを取りながら働くことが当たり前になりつつあります。本当は「育児に参加したかった」男性はもちろんいたと思います。そして、この十数年でそんなパパが過ごしやすい時代になったといえます。
 
 

まとめ

子どもを産むのは女性ですが、育てるのは夫婦であることが当然です。男女ともキャリアを積むことができるこの時代ですから、様々な形の夫婦が存在しています。それぞれの家庭によって幸せの形が違うように、それぞれの家庭で一番いい育児のバランスを見つけることができればいいですね。